世界中でヒットしているホンダののミドルクラスSUV新型CRV/CR-Vが、2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売されました。
先日、この新型モデルを試乗してきたのですが、一番気になったていたのは、小回り性能の良さを表す最小回転半径と取り回しの良さです。やはりミドルクラスSUVという事で、この新型モデルは、ボディサイズが大きいので…。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの最小回転半径は、どれくらいだったのでしょうか?また、この新型モデルを実際に運転をした時に感じた取り回しの良し悪しは、どうだったのでしょうか?
ホンダからデビューをした新型モデルの最小回転半径を確認してきたので、紹介したいと思います。
新型CRV/CR-Vの最小回転半径を確認してきた
2年半ぶりに日本復帰を果たした新型CR-V/CRVの外装・エクステリアは、このようなデザインになっています。
■新型CRV/CR-Vの外装・エクステリア
かなり大きいですよね。
画像を見ても、この新型モデルのボディサイズの大きさは伝わりますが、実際に見ると、さらに大きく感じます。
そんな新型モデルの小回り性能を表す最小回転半径を確認したところ、このようになっていました。
■新型CRV/CR-Vの最小回転半径…5.5m
今回新発売された新型モデルは、先代モデルよりも全長が70mm、そして、全幅が35mm拡大されており、ミドルクラスSUVの中でもトップクラスのボディサイズに…。
ただ、次の比較を見て頂ければ分かると思いますが、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの最小回転半径は、競合車・ライバル車と同等の数値に…。
■新型CRV/CR-Vと競合車の最小回転半径比較
・ホンダ 新型CRV/CR-V
最小回転半径:5.5m
・トヨタ ハリアー
最小回転半径:5.6m
・日産 エクストレイル
最小回転半径:5.6m
・スバル フォレスター
最小回転半径:5.4m
・マツダ CX-5/CX5
最小回転半径:5.5m
競合車・ライバル車の一つでもあるスバルの新型フォレスター(Forester)より小回り性能は若干劣りますが、それでも十分な数値ですよね。
これだけの最小回転半径・小回り性能を誇っているのは、競合車・ライバル車にはない新型CR-V/CRVの大きなアドバンテージの一つだと思いました。
ただ、実際に運転をしてみると…
このように今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVは、競合車・ライバル車に勝るとも劣らない最小移転半径を備えていますが、実際に運転をしてみると、若干気になる事が…。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVは、競合車・ライバル車よりも車幅が広い事もあり、小回り性能・取り回しの良さを一切感じません。
むしろこの新型モデルよりも最小回転半径が劣る日産の新型エクストレイル(X-TRAIL)やハリアー(Hariier)よりもカーブを曲がる時、気を使います。
私はこの新型モデルでなんとか対向車とすれ違う事ができるくらいの細い路地を運転させて貰ったのですが、カーブを曲がる際など、いつも以上に注意を払いました。
このように今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVを実際に運転してみると、数値と全く違う印象を持つので、注意をしてくださいね。
取り回し・小回り性能をアシストする機能もイマイチ
また、今回新発売された新型CR-V/CRVは、取り回しや小回り性能をアシストする機能がしっかりと用意されていない事も少々残念に感じました。
例えば、競合車・ライバル車の一つでもある日産の新型エクストレイル(X-TRAIL)は、真上から見下ろす視点で自車と周囲の状況を確認する事ができる”アラウンドビューモニター”を用意しています。
■日産 新型エクストレイルのアラウンドビューモニター
また、スバルの新型フォレスター(Forester)では、サイドミラー下の部分にカメラを搭載し、そのカメラ映像をマルチインフォメーションディスプレイで確認する事ができる”サイドビューモニター”を用意しています。
■スバル 新型フォレスターのサイドビューモニター
ホンダの新型CR-V/CRVでも左側の死角を確認するためのアイテムとして、”プリズムアンダーミラー”を標準装備しています。
■新型CRV/CR-Vのプリズムアンダーミラー
このように確認しにくい左側の死角を少なくするアイディア機能が用意されているのは、とても良いと思います。
ただ、カメラ映像で確認できるスバルの”サイドビューモニター”や日産の”アラウンドビューモニター”とは、雲泥の差のような感じが…。
ちなみに、ホンダの人気ミニバン”新型ステップワゴン(STEPWGN)”では、アラウンドビューモニターのような真上からの視点で周囲の状況を確認する事ができる”マルチビューカメラシステム”が用意されていました。
なので、新型CR-V/CRVでもこのような機能を装着する事は可能です。
この新型モデルのボディサイズや取り回し性を考えると、運転のしやすさをサポートをす”アラウンドビューモニター”や”サイドビューモニター”は、このクルマにこそ必要な機能なのかなと思いました。
2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの小回り性能を表す最小回転半径は、このようになっていました。
今回新発売された新型モデルの最小回転半径は、競合車・ライバル車と比較しても、見劣りしない数値になっています。
ただ、実際にこの新型モデルを運転してみると、ボディサイズが大きいためか、競合車・ライバル車よりも取り回しの悪さを感じます。
もしこれからこの新型CR-V/CRVの試乗に行かれる方は、ぜひこの新型モデルの取り回し性能や小回り性能をしっかりと確認してみた方が良いのかなと思いました。