2018年8月、世界中で人気を博したホンダのプレミアムSUV新型CRV/CR-Vが、2年半ぶりに日本市場に帰ってきました。
今回新発売された新型モデルは、ホンダの最新の安全装備システム”ホンダセンシング(Honda SENSING)”が標準装備されており、安全面でも隙のないクルマに…。
そんな新型CR-V/CRVにのホンダセンシングのメイン機能の一つでもある”自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)”の性能は、どうなのでしょうか?歩行者や自転車でも検知をして、自動ブレーキを掛けてくれるのでしょうか?
ホンダのプレミアムSUV新型CR-V/CRVに搭載されている”自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)”の性能を確認してきたので、紹介したいと思います。
目次
新型CRV/CR-Vに搭載されている自動ブレーキの特徴は?
2018年6月にデビューをした新型CR-V/CRVでは、クルマのフロントガラスに搭載された単眼カメラとエンブレム部分に搭載されているミリ波レーダーで、前方のクルマなど周囲の情報を検知しています。
■新型CRV/CR-Vの単眼カメラ
■新型CRV/CR-Vのミリ波レーダー
そして、単眼カメラやミリ波レーダーが衝突の危険があると判断した場合には、まず初めにメーターの中央に備わっているマルチインフォメーションディスプレイやブザー音で警告を発します。
警告を発したにも関わらず、ドライバーに回避行動がない場合や衝突の危険性が高まった場合には、自動で強いブレーキを掛けて衝突の回避、衝突被害の軽減を図ってくれます。
この自動ブレーキの機能に関しては、スバルのアイサイト(EyeSight)など競合車・ライバル車と大きな違いはありません。
ただ、今回新発売された新型CR-V/CRVは、マルチインフォメーションディスプレイは、メーターの中央部分に大きく配置されています。
■新型CRV/CR-Vのマルチインフォメーションディスプレイ
なので、ディスプレイに警告が発せられた時の視認性は良いように感じました。
また、今回新発売された新型CR-V/CRVは、上位モデルの”EXマスターピース(EX Masterpiece)”だけではなく、下位モデルの”EXグレード”にも自動ブレーキが標準装備されているのも好印象でした。
自動ブレーキの作動条件は?
そんな新型CR-V/CRVに搭載されている”自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)”ですが、作動条件は、どうなっているのでしょうか?
この新型モデルを試乗した際に自動ブレーキが作動するスピードや速度範囲を確認してみたのですが、この新型CR-V/CRVでは、時速約5km/h以上で走行中に自車との速度差が約5km/h以上で作動できるようになっているそうです。
また、対向車に関しては、時速約100km/h以下で走行中の場合に作動するようになっているそうです。
ディーラーさん曰く、天候や路面状況などによって、作動しないケースもあるようなのでこの機能に頼りきりになるのはいけませんが、普段使いでは、ほとんどのケースをカバーできるようになっているようですよ。
新型CRV/CR-Vの自動ブレーキは、歩行者や自転車/バイクも検知できるの?
このような仕組みになっている新型CR-V/CRVの自動ブレーキですが、歩行者や自転車でも検知して、反応をしてくれるのでしょうか?
この新型モデルを試乗した際、この新型モデルの”自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)”の検知対象を確認してみました。
新型CRV/CR-Vの自動ブレーキは歩行者は検知できる?
ディーラーさんの話によると、今回新発売された新型CR-V/CRVは、自動車だけではなく、歩行者もきちんと検知できるようになっているそうです。
しかも、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVに搭載されている”自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)”は、夜間の歩行者も検知できるようになっているみたいです。
なので、ヒヤリとする夜間の歩行者の急な飛び出しも検知してくれて、衝突回避行動を起こしてくれるそうです。
これはかなり助かりますよね。
昼間よりも夜間の方が、事故が多い事を考えると、夜間の歩行者もしっかりと検知するようになったのは、運転手としては、かなり心強いのかなと思いました。
ちなみに、ディーラーさんの話によると、ホンダの車種で夜間の歩行者を検知できるのは、この新型CR-V/CRVと車中泊など趣味のクルマとしても人気が高い”Nバン(N-VAN)”の2台のみのようですよ。
新型CRV/CR-Vの自動ブレーキは、自転車やバイクは検知できるの?
一方、新型CR-V/CRVの自動ブレーキの自転車やバイクの検知性能は、どうなっているのでしょうか?
この新型モデルのカタログやウェブサイトを確認しても、自転車やバイクの検知についての言及は無かったので、ディーラーさんに確認してみたところ、
「自転車やバイクは絶対に検知できるとは、言いきれいない。」
との事でした。
ディーラーさんの話によると、自転車やバイクは乗る姿勢が人によって異なるため、カメラなどで検知をするのが難しいみたいです。なので、単眼カメラやミリ波レーダーが検知できる場合もあるし、検知できない場合もあるそうです。
メーカーさんによっては、自転車やバイクを検知できる自動ブレーキもでているだけに、ちょっとガッカリ感が…。
自動ブレーキはイザと言う時に頼りになる機能ですが、この自動ブレーキに頼りきりになるのは、よくないのかもしれませんね。
2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売されてた新型CR-V/CRVに標準装備されている自動ブレーキの性能を確認してみたところ、このようになっていました。
この新型モデルに搭載されている自動ブレーキは、自動車だけではなく、歩行者まで検知できる信頼度の高い性能を備えています。
ただ、ちょっと残念だったのは、バイクや自転車を検知できない可能性があると言う事です。
なので、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型CR-V/CRVの自動ブレーキに頼りきりになるのではなく、やはり細心の注意を払って運転をする必要があるのかなと思いました。