ホンダの人気コンパクトミニバン新型フリード(FREED)が2016年9月に
フルモデルチェンジをして、2代目が発売されましたね。
今回新発売されたこの新型モデルは、足回りが大幅に改善。先代モデルは
ゴツゴツとした乗り心地になっていたのが、「ファミリーカーとしては
足回りが固すぎ!」不評でしたが、今回の新型モデルでは大幅に改善。
ゴツゴツ感が無くなり、固くも無く柔らかくも無くちょうど良い
乗り心地になっていました。
このように足回りが柔らかくなった新型フリード(FREED)ですが、
競合車・ライバル車と言われているスズキの新型ソリオ(SOLIO)よりも
走破性などで劣っているなど感じる部分も・・・。
そんな新型フリード(FREED)と新型ソリオ(SOLIO)の走破性を比較して、
新型ソリオ(SOLIO)の方が良いと思った部分について、紹介したいと思います。
新型フリードのデメリット・欠点1:発進時の加速感
今回新発売された新型フリード(FREED)と新型ソリオ(SOLIO)を比較してみて、
新型フリード(FREED)の方が劣っているなと感じた部分が、発進時の加速感。
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型フリード(FREED)は、
ホンダの人気コンパクトカーフィット3にも搭載されているエンジンを
搭載しており、先代モデルと比較して、発進時の加速力はかなり良くなりました。
私も実際にこのクルマのガソリン車を試乗したのですが、ミニバンで
良くありがちな発進時の”もっさり感”は、まったく感じられませんでした。
先代モデルと比較してとても良くなった新型フリード(FREED)の発進時の
加速ですが、個人的には競合車・ライバル車のスズキのプチバン新型ソリオの
方が好みでした。
新型ソリオの発進時の加速力はどんな感じ?
スズキから発売されている新型ソリオは、発進時や加速時にモーターの
チカラがエンジンをサポートするマイルドハイブリッドシステムを搭載。
ただ、このマイルドハイブリッドシステムは、エンジンのパワーにプラス
α(アルファ)のチカラを加えるのではなく、燃費性能を良くするための
ものなので、このシステムのおかげで加速力の良いとは言えません。
しかし、私が実際に新型ソリオ(SOLIO)を試乗して、このマイルドハイブリッド
システムよりも良いと思ったのが、軽量化されたボディ。
スズキの新型ソリオ(SOLIO)のエンジンは1200ccとホンダから新発売された
新型フリード(FREED)よりもエンジンの排気量は小さいのですが、軽量ボディの
おかげで予想以上の加速力があります。
実際にこの2台のクルマの車体重量を確認してみたところ、
このようになっていました。
■新型フリードとソリオの車体重量
新型フリード ガソリン車/Gホンダ センシング
車体重量:1,350kg
スズキ 新型ソリオ ハイブリッドMZ
車体重量:950kg
フルモデルチェンジをした新型フリード(FREED)よりも新型ソリオ(SOLIO)の方が、
約400kgも軽くなっています。
この車体重量の違いは、大きいですよね。
スズキの新型ソリオ(SOLIO)は、新型フリード(FREED)と比べるとエンジンの
パワーは無いのですが、ボディの軽さを活かして、アクセルを踏むとスッと前に
飛び出していく感じ・・・。
エンジンのパワーを活かした新型フリード(FREED)の発進時の加速もかなり
良いのですが、アクセルを踏み込んだ時の軽快さや前にグッと進む感じは、
新型ソリオ(SOLIO)に少し及ばないのかなと思いました。
乗り心地に関してはしなやかさがアップした新型フリード(FREED)の方が良いですが、
アクセルを踏み込んだ時の加速力や軽快さは、個人的には新型ソリオ(SOLIO)の方が
好みでした。
今回フルモデルチェンジをして乗り心地などが改善した新型フリード(FREED)ですが、
競合車・ライバル車のスズキのソリオ(SOLIO)と比較して、加速力や発進時の
軽快さは劣っているように感じました。
この2台のモデルはともにこのクラスのクルマにしては加速力が良い方だと
思いますが、加速感は全く異なります。
新型フリード(FREED)は、エンジンのパワーを使ってグイグイと後ろから
押されている感じ。一方、新型ソリオ(SOLIO)は軽量ボディを活かして前から
引っ張られているような感じ。
このように加速感が全く異なるので、もし気になるのなら
ぜひとも2つのモデルを乗り比べてみてくださいね。