2017年12月、発売されてから3年が経ったトヨタの高級ミニバン
新型ヴェルファイア(Vellfire)が初のビッグマイナーチェンジを行いました。
先日、レクサスGSなどに搭載されている直噴エンジン”2GR-FKS”を搭載した
3.5リットルZGグレードを試乗させてもらったのですが、思ったよりも良い乗り心地。
パワーアップしたおかげで、リニア感が格段に良くなったのが好印象でした。
このように乗り心地や走破性は大満足だった新型ヴェルファイア(Vellfire)ですが、
私が試乗する前から気になっていたのは、エアコンやヒーターの効き具合です。
車内が広いこの新型モデルですが、エアコンやヒーターの効きは、どうだったのでしょうか?また、空調の操作パネルの使い勝手は、どうだったのでしょうか?
先日、この新型モデルのガソリン車(3.5リットル)を1時間ほど試乗をさせて貰った
感想を紹介したいと思います。
新型ヴェルファイアは、オートエアコンを標準装備
今回ビッグマイナーチェンジをして新発売された新型ヴェルファイア(Vellfire)は、
全グレード共通してフルオートエアコンを標準装備しております。
また、この新型モデルのフロントシートは、運転席と助手席で別に温度や風量を
調節できる左右独立式を採用しております。
実際にインパネ中央に備わっている空調パネルを確認してみると、このような感じ…。
■新型ヴェルファイアの空調パネル
この新型モデルでは、タッチパネル式とダイヤル式を組み合わせたような
デザインに…。
風量の調節などはタッチパネル部分は操作スペースの小ささが若干気になりましたが、
ダイヤル式になっている温度設定は、使い勝手が良いように感じました。
また、この新型モデルでは、2列目シート頭上に空調パネルが設置されており、
フロントシートと独立して後部座席でも、温度設定や風量を調整できるように
なっています。
■新型ヴェルファイアの後部座席用の空調パネル
つまり、新型ヴェルファイア(Vellfire)は、運転席、助手席、後部座席と
3カ所に分けてエアコンやヒーターをコントロールできるというわけです。
車格の事を考えると、当然と言えば当然なのですが、助手席や後部座席で
独立してコントロールできる空調パネルが備わっているのは、高級ミニバンらしくて
良いなと思いました。
ちなみに、新型ヴェルファイア(Vellfire)では、メーターの中央に
備わっているマルチインフォメーションディスプレイで、後部座席の空調パネルの
状況を確認する事ができますよ。
実際にエアコン&ヒーターを使ってみた感想
先日、新型ヴェルファイア(Vellfire)を試乗させて貰った際に、ヒーターを
使用させてもらったのですが、ヒーターを使用させて貰ったのですが、
運転中、寒いと感じるシーンは少なかったです。
シー私がこの新型モデルを試乗したのは、2018年1月下旬の寒い日だったのですが、
ヒーターを使用する前は、シートヒーターやステアリングヒーターで暖を取る事が
できたので、運転席に乗りこんだ時からとっても快適。
むしろ運転席側のヒーターの温度は、助手席や後部座席よりも若干低めに
設定しないと、暑くなり過ぎて、頭がボ~~っとしてしまうように感じました。
ただ、後部座席は若干の寒さが…
ヒーターだけではなく、シートヒーターやステアリングヒーターのおかげで、
運転席ではとても快適に過ごす事ができた新型ヴェルファイア(Vellfire)ですが、
2列目シートに座った妻に話を聞くと、ヒーターを入れてねも車内はなかなか
暖かくならずに、後部座席では、寒さを感じたようです。
これは車体が大きいミニバンの欠点なのかもしれません。
また、ネッツトヨタの新型ヴェルファイア(Vellfire)では、最上位モデルの
エグゼクティブラウンジを除いて、2列目のシートヒーターは、装備されていません。
なので、試乗をした際、2列目シートに座っていた私の妻は、
「もし、このクルマの2列目シートや3列目シートに座るのなら、ブランケットや
ひざ掛けが欲しいかも…。」と、言っていました。
私は運転をしていたので、後部座席の寒さの状況をハッキリと分かったわけでは
ありませんが、妻の話を聞いている限りでは、後部座席まわりのエアコンや
ヒーターが効くまで、多少時間がかかるのかなと思いました。
ちなみに、燃費やエコを優先するエコモードにして運転をしていると、
ノーマルモードよりもエアコンやヒーターの風量や劣るようです。
もし車内を一気に温めたい場合は、エコモードを解除して、ノーマルモードで
一気に車内を温かくした方が良いのかなと感じました。
今回ビッグマイナーチェンジをして新発売された新型ヴェルファイア(Vellfire)の
エアコンやヒーターの使い勝手や聞き具合を確認してみたところ、このように
なっていました。
シートヒーターなどが標準装備されている運転席や助手席では、走り始めから
とても快適に過ごす事ができます。
しかし、車内空間が広い新型ヴェルファイア(Vellfire)の場合、後部座席周りで
快適に過ごすには、少々時間が必要なのかなと思いました。